53歳、主婦が一念発起、転職を試みる
4月、パート先の会社を辞めた。
理由はあるようで無いようで…
体調を崩して、なかなか回復しなかったり、
苦手な仕事ばかりを割り当てられたり、
やりたくない仕事を上手に逃げる人がいるから、
真面目に仕事する人ばかりが大変だったり。
社会人4年目の次男が言ったら
『社会ってそんなもの。
謙虚になって、自分を全うしなさい。
どこに行っても同じことはあるよ。』
こう諭すだろう。
私は、我慢せず辞めた。
定年まで頑張る、と決めていたのに…
後ろめたいから、主人や息子には言っていない。
『いい加減な奴』
そう思われたくないから
心の中で、もう1人の私が言う。
(大丈夫。障がいのある長男を抱えて、これまで仕事を両立してきたのは、誰にでも出来ることではない。よくやったよ。えらいよ。自信持っていいよ。これからは、少し甘えて、自分の好きなことをやっていけばいいよ。)
そうして今日、次の仕事が決まった。
貧乏性で、楽をするのが苦手な私は、またまた忙しそうな仕事を選んだ。
53歳のおばさんが、過去最高の時給ですんなり事務職に採用されたのは、奇跡に近い。
そう、私は総じて運がいいのだ。
いい人に出会い、
いい影響を受け、
より良く成長させてもらう。
運を信じて、えいや!で辞めて、
ハロワで目にした求人票に惹かれ、
その場で応募し、
翌日すぐ面接、その1時間も経たないうちに採用の連絡。
『明日から来られますか?』
あまりにトントン拍子で心がついていかないけれど、
誠実に、一生懸命に。
コンセプトは気取らず。
小さな記憶に救われることもあるかも…