荒れる…長男だけでなく

夕食が終わりに近づいた頃、

障がいのある長男が突然茶碗を投げた。

こういうこともあろうかと、

長男の食器はプラスティックにしている。

だから安心…な訳はない！

問題なのは食器が壊れることじゃない。

もっと大事なもの。

心

家庭が壊れ、

心が痛くて泣きだす…

本人も、

私たち家族も。

本棚に向かって投げたので、

ご飯粒他様々なものが飛び散り…

そして本人は汚れた様を見て感情が昂ぶり

コントロールを失った。

テーブルをちゃぶ台返し、

私の携帯をはじめとして投げまくり、

たまたま仕事から帰ってきた弟につかみかかり…

我が家は

長男のパニックに対する対処法を心得ているので

無言で、効率的に片付ける。

本人が自分で片付けられる部分を少しだけ残して、

ただただ黙々と…

長男には長男の『理由』があるに違いない。

ただ、それを汲んでやるにも限度があるから。

私たち家族も心ある人間だから。

平常心を保っているふりをするのが辛いこともある。

それを証拠に、

今、こうして言葉にすることで落ち着こうとしている。

心の中でたくさん涙が流れている。

長男はテレビを見ながらニコニコしているけれど、

心の目でこちらを見ているのを感じる。

パニクッてしまったことを後悔しているのだろうか。

帰ってきた主人に告げ口をしているのを聞いているようだ。

こういう時は本人も後を引くから。

注意が必要。

弱みを見せたら余計に戸惑うから、

母さんが落ち込んだりうろたえたりしていたら

本人が不安定になるから。

シャキッとしていないと。

たいしたことないよ。

こんなことには負けないよ。

キミの行動は誰も喜んでいないよ。

一緒に強くなろうね。

イライラに負けないように、

いつものように荒ぶる心に言い聞かせて。

お母さんは今日、少し疲れているから。

まだ、

涙をこらえているよ。

コンセプトはなるようになるさ

やっと辿り着いた言葉

だって先は長いんだから