kirarin_star’s diary

行き詰った時、苦しくなった時、幸せに浸りたい時、座る椅子が欲しくありませんか?日々の記憶が椅子となり、私を支えてくれると信じたい…

腐れ縁

腐れ縁の幼なじみがいる。

 

小学校からの付き合いで、

 

宿題をするのも、遊ぶのもいつも一緒

 

家族ぐるみで仲良しだった。

 

 

中学になって、部活が違い、

 

大きな学校だったのでクラスが離れれば会うことも少なくなった。

 

進路の話もせぬまま中3の受験前、志望校別に集まった時、彼女の姿があった。

 

学力レベルが同じ程度で、同じ学校を選んだのだ。

 

 

同じ高校に通うことになったものの、

 

お互い違う友達が増えていく。

 

それぞれが少しずつ変わっていく。

 

幼いままではいられない。

 

だんだん話すことも少なくなって…

 

喧嘩をしたわけではないけれど、

 

話してもあまり盛り上がらないことが多くなった。

 

 

進路の話もせぬまま短大の入学式。

 

またまた彼女の姿があった。

 

そしてその頃私のバイト先に新人の面接にきたのも彼女だった。

 

 

短大2年の就職活動。

 

志望会社の最終面接の隣の席に…

 

もうおわかりでしょう。

 

彼女がいたのです。

 

結局考え方の違いなどで入社したのは私だけだったけど。

 

 

10年以上を経て、息子の学校のPTA役員になり、

 

会合に出たとき、彼女が…

 


なんて偶然!

 

お互い、子供が障がいを持っていたことまで同じだった。

 

それを知ったPTAの会合で、

 

共に障がいに立ち向かっていく同志ができたこと、心強く思ったものだ。

 

 


でも寂しいことに、

 

彼女とは物事に対する考え方も、取り組み方も違っていて…

 

今でもたまに電話をしたりするけど

 

思春期の頃から、少しづつ、

 

本当に少しづつ

 

二人の距離が広がって、

 

今は道が分かれ、

 

交わることにかなりの努力が必要になった。

 

あんなに仲良しだったのに。

 

今でも大切に思っているのに。

 

 


今日彼女から連絡があったとき、少しだけ…

 

少しの間だけ

 

携帯に出た彼女の名前を見つめてしまった。

 

 

すぐに出ずに

 



 

歳を重ねると、嫌な自分に嫌気がさす時、

 

あるある。

 

 

コンセプトは気取らず

小さな記憶に救われることもあるかも