年老いて
実家の父からメールが届いた。
好きな畑仕事ができない、
歩くのがつらい。
医学的にはまだまだ元気なはずなのに、
若い頃から行動的で、スポーツマンで、
人から頼られるのが生き甲斐だった父。
自分が年老いた姿を人に見られるのが嫌らしく、
家に閉じこもりがちになっている。
なんとか元気を出してもらおうと、
先日顔を見に行ったのだが会えなかったのでメールを送っておいた。
2週間後に届いた返事がこちら。
『いつもきっかい有難う
過ぎなものが食べれない旅行もゆけない歩けない。ショックでも
◯◯祖父のなくなつた歳もう少し頑張ってみる。
◯◯によろしく頼む』
誤字、脱字、変換ミス。
もう80歳を超えているし、
仕方ないのかもしれないけれど…
あんなにしっかりしていた父の文章とは信じられない。
今、涙が止まらない状態です…
私の祖父が亡くなった歳に追いついたこと、
医療職に就いた孫である私の息子を頼りに思っていることが書いてある。
何でも器用にこなす、
スーパーマンのような人だった。
ただ、不安症で精神的に少し弱いところがあることも知っている。
なんだか歳って残酷だな、と…
なるべく顔を見せて、
話を聞いてあげようと。
コンセプトは気取らず。
小さな記憶に救われることもあるかも…